SEOの現状と未来 - 多様化するチャネルの有効活用
SEOとは『検索エンジン最適化』の略称です。ホームページの内容を検索エンジンが理解しやすいように最適化する施策のことで、インターネットユーザーにWeb上で正確かつ十分な情報を収集してもらうことが目的です。20年ほど前にはSEOに関する情報やSEO業者が氾濫し始め、重要キーワードの多用や被リンク(他のホームページからのリンク)の売買など、質より量を重視したようなSEO施策が行われていました。
しかし近年では、検索エンジンのシステムの進化によって不自然な施策を行うホームページの重要度が下がり、情報の充実度や信頼性の高さなど、実質的にユーザーにとって価値の高いホームページが評価される傾向にあります。このような背景から、開設したばかりのホームページや少数のページしかないホームページがSEOを行うには、現状では不利と言わざるを得ません。
一方、スマートフォンの普及に伴い、SNS、音声検索、位置情報と地図など、現在では情報検索の方法が多様化しています。これらの新しいチャネル(流入経路)によってホームページに来訪することなく、情報収集を完了したり店舗や病院を訪れたりするユーザーが増えているのです。昔のようにパソコンとGoogle・Yahoo!を対象にしたSEO施策のみでは、Web上でプロモーションを行うには不十分というのが現状です。「SEO」にとらわれず、さまざまなチャネルでユーザーに発見してもらえるような施策を行っていくことが重要です。