2024年の記事
自社のホームページがどの端末で多く閲覧されているかご存知ですか?
2010年頃から急速に普及したスマートフォンへの対応のため、コンパスでは2012年に、ホームページを大小様々な端末の画面サイズに最適化して表示させる『レスポンシブWebデザイン』の提供を開始しました。それから10年以上が経過し、現在ではどのホームページの運営者も「スマートフォンで閲覧している人が多くなっているようだ」という認識を持っていることでしょう。
しかし、そのような変化を漠然と感じてはいても、実際に全体のユーザー数に対してスマートフォンユーザーがどの程度の割合を占めているか、把握している人はそれほど多くないように思えます。そこで今回はアクセス解析ツールを使用して、業種別にホームページのユーザーの利用端末の割合を調査してみました。その結果、病院や商店など個人向けのホームページの場合は約4分の3がスマートフォンユーザーでした。他方、建設会社や介護施設などはスマートフォンユーザーとパソコンユーザーがほぼ半数ずつで、コンパスに至ってはパソコンユーザーが3分の2を占めていました。未だにパソコンユーザーが多いホームページは、内容が企業間取引(B to B)であるという理由だけでなく、ユーザーの年齢層、行動、地域性なども影響していることが推察されます。
このようなデータを元に、どの端末にどのように自社のホームページを対応させていくかを検討してみることをお勧めします。
ホームページの改ざん被害 発生時の状況とその後の対処
2023年のホームページの改ざん被害の件数※を集計したところ、前年比で約36%と、数値としては減少しているようです。しかし、同年にコンパスで対応したホームページの改ざん被害件数は過去最高の3件でした。推察ではありますが、被害発生について報告されていない事例が多いことや、弊社とWeb関連の業務でお取引きいただいている企業・団体が増加していることなどが理由として挙げられます。
一旦被害に遭ったホームページをクリーンな状態へ完全に復旧させることは困難を極めます。直近の殆どの事例では、Webサーバを新規に取得し、改ざん前のバックアップファイルがあれば復旧し、なければゼロから構築する、という対処を行っています。更に最近の改ざん被害では、Google等で自社名をキーワードにして検索するとブランド物や健康食品などが掲載された無数のWebページが表示されてしまう、という被害も発生しています。これらの不正なページを検索結果からすべて削除させるまでに、長期間を要する場合もあります。
コンパスでは日頃から改ざん被害の予防と対策として、Webサーバの管理やお客様への周知などを行っています。ただ、改ざんに使用されるプログラムは日々巧妙化、複雑化しているため、確実に防止することはほぼ不可能と考えています。前述のように被害発生時は状況分析や対処方法の選択など、最善策の実施に努めていますので、ご心配事などがあればお問合せください。
※引用元:独立行政法人情報処理推進機構『インシデント報告対応レポート』(2023年・2024年)